ネトゲで恋愛は有り?画面の向こうの会った事の無い恋人


ネトゲやソシャゲ内に存在する恋人

時代の流れと共に、SNSの他パソコンを使ったMMOゲームやソーシャルゲームで
仮想の世界を相手に第二の自分を操った経験が無い人も少なくなってきていると思います。
そんな仮想世界で相手に恋をしてしまう事なんてあるのでしょうか。

ネトゲに出会いはあるか

結論から言うとあります。
「ゲーム」と言っても、ブラウン管に向かってNPCと話し、プログラムと戦うようなゲームではありません。
オンラインゲーム、所謂「ネトゲ」でふれあうのは主に「世界の何処かの誰かさん」で、生きた人間です。
リアルでの人付き合いが苦手だから没頭する人、暇潰しでプレイする人、誰かとふれあいたい人。
様々な人がひとつの世界に集まれば、自然と出会いに発展する関係も生まれて来ます。
実際、ネトゲで一緒に戦った仲間とリアルで結婚までしちゃった~なんて体験談はよく聞きます。

気軽に出会えて、しかもそれは同じ目的をもってゲームを進めている相手なわけですから
自然と仲間意識が芽生え、友達になり、恋愛にまで発展するのは何ら不自然じゃない事です。
ある意味出会い系サイトなんかよりも健全な出会い方かもしれないですね。
あ、けど【ギルド内恋愛禁止!】とか【ゲームのために仕事辞めて?】なんていう
ゲーム効率重視の自分ルールを押しつけてくるガチのネトゲ廃人さんも相当な数居ますので
初めから恋愛目的で始めると結構ガッカリするかもしれないですよ。

ネトゲの中の彼氏

私の友人(専業主婦)にはゲームの中に彼氏が居るそうです。
彼とは会った事もないし、何とSkype等で直接言葉を交わした事もないんだそう。
キャラクター同士で結婚出来るシステムがあるから、余計に好意が増すらしく
顔を合わせるわけじゃないから喧嘩しても気まずい思いをしないため心地良いんだそうです。
じゃあ疑似恋愛を楽しんでるのかと聞けば、本気で恋愛対象として好きなんだと。
ただし彼女には現実世界に旦那が居ます。これは浮気なんじゃないのかと聞けば
現実は現実だし、仮想世界の中で生きてる第二の自分の恋愛とは別であると答えてくれました。

旦那との生活もマンネリ期に入り、刺激が欲しいところに立ち現れた仮想世界。
仮想世界とは言え、ユーザーは皆画面の向こうでは一般の人間です。
そして商業ゲームですから、日常生活では味わえない刺激に満ちています。
そんな刺激的でバーチャルな人間社会で過ごすうち、いつの間にやら
現実の自分とは違う、第二の自分が形成されてしまったのでしょう。
何より出会いを目的としているわけではないですし、
所詮バーチャル世界での出来事ですから、何をやっても背徳感を感じる事もありません。
従って堂々と浮気のような疑似恋愛だって出来てしまうようです。

彼女は今日も、朝から晩までゲームの世界にログインし、顔も知らぬ彼と愛を囁き合っています。

ソーシャルゲームの恋人

アバターは、おそらく誰しもが嵌ってしまう要素を持ったコンテンツでしょう。
着飾って、他の誰よりもオシャレに、カッコ良くなるために課金コンテンツへの投資を惜しまない。
アバター文化の普及から下火にすらならないように見えるし、モーションやアイテムが
日々増えているところを見ると、今後も陰る事が無いんじゃないかと思えます。
アイテム数が多いだけに一体分のコーディネートで満足して終了!というわけにもいきません。
運営側もユーザーを飽きさせない工夫を打ってきますから、どんどん抜けられなくなり
仮想の自分を着飾っては満ちる事の無い優越感を追い求め、他のユーザーと差を付けたくなります。
気軽にメッセージ交換が出来る仕様もまた、競争意欲と見られたい願望を煽る罠みたいなものですね。

そうしてハマってしまううち、いつのまにかソーシャル内で活動している無数のアバター達が
個人として認識されていくようになります。
男性が操っている女性キャラクターは完全に女性に見えるし、とびきり綺麗なアバターは運命の相手にすら思えます。
こうなってくると末期でしょう。
実を言うと私がその末期患者でした(笑)

いつもオシャレなそのアバターを操るその人は
自分が新しいアイテムを身につける度に褒めてくれ、忙しくて更新が滞った時には心配してくれました。
その人は女性のアバターを操る女性ユーザーでしたが、女性である私は特別な感情を抱いてしまったんです。
それからの日々は本当に楽しいものでした。ログインする度に彼女の存在を追いかけ
彼女に褒めてもらえるよう頑張ってガチャを回し、レアもののアイテムを求めました。
実際どうだったかは分からないけど、彼女も同じ気持ちで居てくれて、私を必要としてくれていると思っていましたね。
彼女とは連絡先を交換し、オフの時でも頻繁に連絡を交わす親友になっていきました。
直接会う…という事は一度もありませんでしたが。

オフで仲を深める内に私はゲーム自体に冷めていき、いつしかログインしなくなっていましたが
彼女は今でもゲームの中で自分を着飾っているんだそうで、今では男性ユーザーと良い仲なんだそうで
私とは自然消滅のような形ですっかり連絡を取らなくなってしまいました。
きっと、彼女が好きで居てくれたのはゲームの中の煌びやかな私だったのでしょうね。
可愛い新作アバターを着なくなり、オシャレな背景の中で踊らなくなった私への興味は薄れてしまった…
想像に過ぎませんが、何となくそんな気がして止みません。

異常だ。けど、有りだ。

一見異常にも見えるし、今となっては理解出来ないけど、
ひとつの恋愛や友情の形態として有りと言えば有りなのかもしれません。
自分の幸せは世間や他人が決めるものではないのですから、本人が満足ならそれが一番なんだろうなと。

この先便利な世の中になるにつれ、こうして寂しさを血の通わない恋愛で満たす人も
増えてるんだなと思うとちょっと寂しい気もしますけどね…。